目次
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングを簡単に説明すると、お金を貸したい人(企業)と、お金を必要としている人(企業)の橋渡しを行うインターネットサービスです。
創業や事業拡大等で一定の資金を必要としている事業主が、ソーシャルレンディング事業者に融資希望の申請を行います。するとソーシャルレンディング事業者は、申請された案件の将来性、リスク、事業主自体の信用度を細かく審査します。
この事業主であればお金を融資しても無事に返済される可能性が高い、と判断された事業案件のみ、投資希望者に対して公開されます。
投資を希望する人は、公開された案件の中から好きなものを選択し、ソーシャルレンディング事業者に対して投資を行います。
そして、ソーシャルレンディング事業者は、投資者から預かったお金を事業主に渡し、事業主は事業を展開。融資して貰ったお礼に毎月利子をソーシャルレンディング事業者に返済し、その中から手数料を引いたお金が投資者に利益配当される仕組みです。
資産を増やしたい人が事業資金を集めたい人に投資し、無事事業が成功したあかつきには、利子を含めて投資した資金を返済して貰う。貸手と借手の両者が共にハッピーになれるサービスとして、近年非常に人気を集めています。
クラウドリアルティ概要
社名 | 株式会社クラウドリアルティ Crowd Realty, Inc. |
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所在地 | 〒102-0093 東京都千代田区平河町二丁目5番3号 Nagatacho GRID 3F |
代表者名 | 鬼頭 武嗣 |
設立日 | 2014年12月 |
事業内容
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エクイティ・クラウドファンディング事業 金融業(第二種金融商品取引業 関東財務局長(金商) 第2963号) 不動産業(宅地建物取引業 東京都知事(1) 第98234号) |
子会社
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Crowd Realty Estonia OÜ |
クラウドリアルティの財務状況
会員数
非公開
応募数・応募金額推移
売上・利益推移
非公開
クラウドリアルティ代表者の経歴
2005年3月 東京大学工学部建築学科卒業
2007年3月 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修了
2007年4月 Boston Consulting Group入社。住宅メーカーの本社部門組織・事業再編及び営業力強化、情報通信企業の新規事業立案などに携わる。
2010年6月 メリルリンチ日本証券株式会社入社。投資銀行部門にて不動産業を中心とした事業会社及びJ-REITのIPO・公募増資の主幹事業務に携わる。
2014年12月 株式会社クラウドリアルティ設立、代表取締役就任。
クラウドリアルティを利用するのにおすすめな人
利回り平均は7.4%
投資先が把握できる!
国内案件の最低投資金額が15万円ほど
運用期間が36ヶ月~60ヶ月
信頼できる株主構成
クラウドリアルティの特長です。利回りも不動産関連を扱っている他社と比べると高めの水準で悪くありません。
また、投資先が匿名ではない、というのがかなり面白いところです。宿泊施設として運用する案件が多いので、自分が投資した案件に宿泊することもできます。
非常に魅力的な案件を持っている事業者ですが、最低投資金額が15万円と高めで、運用期間も長めな点からみて、
- 余裕資金で運用したい人
- 長期的に運用していきたい人
- 投資している実感を得たい人
- 利回りだけでなく物件自体に興味のある人
上記のような人にクラウドリアリティをおすすめしたいです。逆に短期志向が強い人は、クラウドリアルティはおすすめできません。
クラウドリアルティの利回り情報
案件は、国内向けと海外向けの2種類あります。国内で約6%~7%、海外の案件の利回りは8%~9%と高めの利回りになっています。
クラウドリアルティの平均利回りは、7.4%。ソーシャルレンディング業界の平均利回りは約8%なので、業界の中でも低めとなっています。
現在の募集案件の想定利回り
過去の実績利回り
※この会社がクラウドリアルティとなります。
元本割れや貸し倒れはない?
2018年8月現在は一切発生していません。
クラウドリアルティへの投資応募状況
クラウドリアルティの主な取り扱い案件
国内向けと海外向けの2種類が主力です。ここでは取り扱い案件の一例をご紹介します。
西酢屋町 京町家再生プロジェクト
国内向けの案件は、「京町家再生プロジェクト」といった名称で募集されている案件がほとんどです。主に京町の古くて希少価値の高い不動産を取得し、宿泊施設にリノベーションし運用していく内容になっています。
運用期間 | 36か月 |
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想定利回り | 6.5% |
最低投資金額 | 15万円から |
他にもシェアハウスを取得し運用するといったユニークな案件もあります。
エストニア不動産担保ローン2号
海外向けは、2018年6月時点では2回しか募集しておりません。エストニア共和国の資金需要者に対しての貸付をするという内容になっています。資金需要者とは主に不動産事業者とのことです。エストニアの不動産を売却し回収した資金を、投資家で分配する仕組みとなっています。
こちらは利回りが国内よりも高く8%~9%です。
運用期間 | 12か月 |
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想定利回り | 8.0% |
最低投資金額 | 5万円から |
クラウドリアルティの特徴
クラウドリアルティのメリット
独自のスキーム
他社のソーシャルレンディングでは、貸付先の企業名などは公表されません。事業者Aといったような表示をします。これは賃金業法のために、匿名化をしなくてはならないからです。
しかし、クラウドリアルティはこの匿名化の範囲外となる投資スキームを構築しています。そのため、投資先の情報が一目瞭然です!投資先は主に宿泊施設なので、自分が投資した宿泊施設で楽しむ、といったこともできます。
投資先がわからないと投資している実感が湧きづらいものです。その点、クラウドリアリティの案件は投資の実感が湧き、社会貢献をしているという金銭以上のメリットも得られます。
不動産関連では利回りは高め
クラウドリアルティ以外でも不動産案件に特化したソーシャルレンディング事業者はいます。そちらと比較すると、利回りは高めといえます。
それぞれの平均利回りを比較すると、
オーナーズブック | 4.83% |
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タテルファンディング | 4.65% |
クラウドリアルティ | 7.4% |
アメリカンファンディング(米国) | 9.12% |
どうでしょうか?海外の不動産を扱っているアメリカンファンディングを除けば、クラウドリアルティの利回りは高水準だといえます。不動産関連に投資したいのであれば、是非登録したいところです。
信頼できる企業
ソーシャルレンディング事業者において、常に付きまとうのが、運営会社の信頼という点でしょう。大事な資金を預けるので、怪しい事業者は利用したくないです。
その点、クラウドリアルティは安心といえます。株主構成をみると大手ばかりです。
カブドットコム証券
新生銀行
三菱東京UFJ銀行
手数料が振込手数料のみ
他社でも、出資金の払い込み時の振込手数料はこちらで負担します。それに伴い、分配金を銀行口座に払い込まれるときの振込手数料もこちらで負担する企業が多いのです。
しかも、入金と出金の手数料を同一銀行以外で受け取る時は合わせて約1000円近く支払わなければなりません。
その点クラウドリアルティは、振込手数料のみです。分配金は、クラウドリアルティで負担してくれるので、収益を圧迫しないですみます。
海外にも投資できる!
2018年6月時点で2件ほどしか募集してませんが、エストニア共和国の不動産にも投資できます。国内の案件だけでは不安なので、海外にも分散投資したい!、という人には嬉しいですね。
利回りも、国内が6%~7%に対して、海外案件は約8%の利回りが期待できます。高利回りで運用したい人にもおすすめできる案件です。
クラウドリアルティのデメリット
案件の数が少ない
投資したい!と思っても案件数が非常に少なく、なかなか投資できないのが難点です。2014年12月にクラウドリアルティはサービスを開始しましたが、2018年6月時点までに募集した案件は、10件しかありません。
こればかりはどうしようもないので、気長に応募開始するまで待つしかありません。
運用期間が非常に長い
他社の運用期間であれば、3ヵ月や6ヶ月、長くても12ヶ月ぐらいの運用期間であることがほとんどです。
しかし、クラウドリアルティの国内案件は非常に長く、36ヶ月や60ヶ月となっています。約3年~5年の期間なので、長期投資出来る人でなければクラウドリアリティは向いていないといえます。海外の案件は、12ヶ月となっとおり、比較的短めです。
最低投資金額が高い
国内案件での最低投資金額は、口数が3口からなので、15万円かかります。
他社では、1口1万円から投資できるところもあるので、比較すると圧倒的に高く感じてしまいます。
また、海外でも5万円以上の投資金額が必要です。というわけで、投資初心者の人が利用する場合は、敷居が高い事業者といえます。
為替リスクに注意
海外案件(エストニア)のみのデメリットですが、為替リスクが発生します。円建てで投資しますが、現地ではユーロ建てで運用します。そのため、円高方向に動いてしまうと、思わぬ損失が発生してしまいます。
しかし、逆に円安に動くと利益になることもあるので、一概にはデメリットとはいえませんが、しっかり為替リスクがあるということを把握して投資するようにしましょう。
SNSでのクラウドリアルティの評判