目次
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングを簡単に説明すると、お金を貸したい人(企業)と、お金を必要としている人(企業)の橋渡しを行うインターネットサービスです。
創業や事業拡大等で一定の資金を必要としている事業主が、ソーシャルレンディング事業者に融資希望の申請を行います。するとソーシャルレンディング事業者は、申請された案件の将来性、リスク、事業主自体の信用度を細かく審査します。
この事業主であればお金を融資しても無事に返済される可能性が高い、と判断された事業案件のみ、投資希望者に対して公開されます。
投資を希望する人は、公開された案件の中から好きなものを選択し、ソーシャルレンディング事業者に対して投資を行います。
そして、ソーシャルレンディング事業者は、投資者から預かったお金を事業主に渡し、事業主は事業を展開。融資して貰ったお礼に毎月利子をソーシャルレンディング事業者に返済し、その中から手数料を引いたお金が投資者に利益配当される仕組みです。
資産を増やしたい人が事業資金を集めたい人に投資し、無事事業が成功したあかつきには、利子を含めて投資した資金を返済して貰う。貸手と借手の両者が共にハッピーになれるサービスとして、近年非常に人気を集めています。
ファンディーノ概要
社名 | 株式会社日本クラウドキャピタル (英文社名 Japan Cloud Capital,inc.) |
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所在地 | 東京都品川区東五反田5丁目25番18号 |
登録番号 | 金融商品取引業者 関東財務局長(金商)第2957号 |
代表者名 | 柴原 祐喜 |
設立日 | 2015年11月26日 |
資本金
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3億9360万1570円 (別途資本準備金:1億7840万1470円) ※2018年9月末現在 |
加入協会
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日本証券業協会 証券・金融商品あっせん相談センター |
事業内容
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第一種少額電子募集取扱業務 FUNDINNO(ファンディーノ)の運営業務 |
ファンディーノの財務状況
会員数
応募数・応募金額推移
売上・利益推移
ファンディーノ代表者の経歴
カリフォルニア大学、明治大学大学院卒。
システム開発、経営コンサルティング会社を経営。
2015年11月、日本クラウドキャピタルを創業。
日本初の第一種少額電子募集取扱業として株式投資型クラウドファンディングサービスを開始する。
ファンディーノを利用するのにおすすめな人
ファンディーノは、昨今盛んになっている新興ベンチャー企業のIPO投資で成功したいと思っている人に、IPO投資に代わっておすすめしたいサービスです。
現在、メルカリやHEROZなどで多くの億り人を生んでいることから、個人投資家のIPO投資が盛んになっています。
しかし、IPO投資で多くの億り人が生まれているという情報が広く共有されるようになった結果、IPO投資の当選確率は数%程度にまで激減しており、旨味がほとんどなくなってしまっています。
一方、ファンディーノを始めとする株式型クラウドファンディングは、まだ個人投資家に広まっていない投資であるため、IPO投資のように当選確率が極端に低いということはありません。
また、ファンディーノで投資した企業が上場(IPO)や売却(M&A)されることになれば、IPO投資よりも大きなリターンを生むことが期待できます。
ファンディーノの利回り情報
ファンディーノの利回りは、投資した企業により異なるため、具体的に何%になると述べることはできません。マイナスになることもあれば、10倍になる場合もあり得ます。
ファンディーノで投資した未公開株は、その未公開株がIPOした際には、上場先の市場で換金することが可能となります。新規上場によって付けた値によっては、10倍を超えるリターンを得ることも不可能ではありません。
また、未公開株がM&Aされた場合にも、買収企業に譲渡することによって売却益を得ることができます。場合によっては、投資金額の10倍前後の利回りを得ることも可能になります。
現在の募集案件の想定利回り
過去の実績利回り
元本割れや貸し倒れはない?
2018年8月現在は一切発生していません。
ファンディーノへの投資応募状況
ファンディーノの主な取り扱い案件
ファンディーノで過去に取り扱ってきた案件としては、以下のようなものが挙げられます。
ユニボット株式会社
「AIBO」開発者が挑む!日本のサービスロボットを世界No.1に「UNIBOT」
株式会社ID Cruise
遺伝子レベルで需要を探る!個人特性分析型AIアルゴリズム「3iエンジン」
TAAS株式会社
BtoB広告の新領域!全国382万社のゴミ箱をデジタルメディア化する「e-Pod Digital」
SAIGATE株式会社
ブロックチェーン技術でコンテンツ産業の煩雑な仕組みを管理「SAIプラットフォーム」
株式会社SKR
第2回!海外で話題のIoT商品を国内で流通させる!
ロボット、AI、ネット広告、ブロックチェーン、IoTなど、株式市場で大きな注目を集めている事業を扱っている企業を数多く扱っていることが分かります。
ファンディーノの特徴
ファンディーノのメリット
未公開株がエグジット(IPO・M&A)に至れば、大きなリターンが期待できる
ファンディーノで投資した未公開株がエグジット(IPOもしくはM&A)した場合は、高確率で大きなリターンが得られることが最大のメリットであると言えます。
大きなリターンが得られる可能性がある投資としてはIPO投資が筆頭に挙げられますが、超激戦となっており抽選に当たるのは宝くじに当たるようなものです。仮に抽選に当たったとしても、初値が高騰するかどうかは分からないため、大きなリターンが得られるかどうかは分かりません。
その点、ファンディーノでは未公開株の募集が始まると、抽選ではなく先着順で応募可能であるため、IPO投資のように落選して歯痒い思いをする必要はありません。
未公開株投資もIPO投資と同じく、IPO・M&A後に投資価格より価格が下落する場合もあるため、エグジットしたからといって必ずしも大きなリターンが得られるわけではありませんが、エグジット後には価格が上がり大きなリターンとなるケースの方が圧倒的に多いです。
プロの投資家が出資している案件が多い
ファンディーノで扱っている案件には、ベンチャーキャピタルを始めとするプロの投資家が既に出資している案件が多いことが特徴です。
プロの投資家が既に出資しているということは、成長する可能性が高い企業であり、将来的にIPOやM&Aに至る可能性が高いと考えられます。プロの投資家と同じ船に乗れるということは、個人投資家にとっては何よりも心強いものです。
また、ファンディーノでは、個人投資家保護の観点から、金商法で定められた項目を中心に厳正な審査を行っており、その企業の革新性や将来性、倒産リスクなどを厳格に審査した上で案件の選定を行っています。
このため、ファンディーノで扱っている案件は全て一定以上の水準を満たした企業となっています。
エンジェル税制が受けられる案件がある
ファンディーノで取り扱っている案件の中には、エンジェル税制の対象となる企業も含まれています。
エンジェル税制とは、ベンチャー企業への投資を促進するために、ベンチャー企業へ投資を行った個人投資家の税金を優遇する制度のことです。
具体的には、投資した年には投資額に応じて所得税の優遇措置を受けることができ、株式を売却して損失が発生した場合には所得税および住民税の優遇措置を受けることができます。
これまでファンディーノで取り扱ってきた案件の中でエンジェル税制の対象となった企業は、
- Bank Invoice株式会社
- 株式会社オールユアーズ
- 株式会社MOSO Mafia
上記の3社が挙げられます。
エンジェル税制の対象となった企業はまだ少ないですが、ファンディーノはエンジェル税制企業を取り扱っていることを強調しているため、これからエンジェル税制の対象となる企業の取り扱いが増えることが期待されます。
取り扱い案件が多い
ファンディーノがサービスを開始した2017年4月から1年以上が経過していますが、2018年8月現在の累計成約件数は38件となっています。
一方、同じく未公開株を扱っているエメラダ・エクイティでは、2017年11月のサービス開始から現在までの累計成約件数は6件に留まっています。
ファンディーノはエメラダ・エクイティと比べて、取り扱い件数が約6倍ほど多いと言えます。取り扱っている未公開株が多ければ、それだけ将来的に成長可能性のある企業も多くなってくることが期待されます。
また、成約件数が多くなればそれだけ企業からの評判も良くなり、規模の経済性が働くことから、ファンディーノにはより多くの優良未公開企業が集まることが期待されます。
株主コミュニティの形成に力を入れている
ファンディーノはみらい証券と業務提携を行っており、未公開株の取引・換金を可能にする株主コミュニティの形成にも力を入れています。
未公開株投資の最大のリスクは、IPOもしくはM&Aされるまで換金できないことにあります。しかし、株主コミュニティが形成されることで、コミュニティ内で未公開株の売買をすることが可能になり、換金リスクが大幅に低下することが期待されます。
また、応募が間に合わずに買いたくても買えなかった未公開株を、株主コミュニティ内で売買することも可能となります。
未公開株の二次流通市場としての株主コミュニティは、未公開株を譲渡したい者・取得したい者、そして事業者にとっても大きなメリットがあると期待されています。
ファンディーノのデメリット
換金しにくい
ファンディーノを始めとする未公開株の最大のデメリットは、流動性があり簡単に換金可能な上場株式や仮想通貨などと違って、換金しにくいことが挙げられます。
ファンディーノで投資した未公開企業は、IPOするかM&Aされてエグジットしない限り、換金することはまず不可能です。
また、未公開株には譲渡制限が付されており、相続を除いて、第三者への譲渡をする際には発行会社からの承認を受ける必要があります。
このようなリスクがあるため、未公開株投資は、向こう数年間に渡って失っても構わない余裕資金で行うようにしましょう。
ただ、ファンディーノは未公開株の換金・譲渡を可能にする株式コミュニティの形成に力を入れることを発表しており、このデメリットが緩和されるようになることも期待されます。
取扱案件が多い分、リスキーな企業が紛れ込む可能性がある
ファンディーノは、エメラダ・エクイティと比べて取り扱い案件が多い点が魅力的です。しかし、取り扱い案件が多い分、リスクのある企業が紛れ込む可能性が高くなってしまう点は否めません。
ファンディーノで扱っている未公開株は、金融商品取引法に基づく開示・金融商品取引所の規則に基づく情報の適時開示と同程度の開示は義務付けられていません。また、未公開企業の財務情報について、公認会計士・監査法人による監査も行われていません。
ファンディーノでは厳選な審査を行った企業案件のみを取り扱っているとしていますが、ファンディーノはあくまで金融商品取引業者であるため、企業審査にも限界があると思われます。
このため、ファンディーノで扱っている未公開株に投資する際は、ただ闇雲に全て応募するのではなく、自分の頭で考えた上で投資していくように心掛けていきましょう。
最大投資額が50万円までのため、一気に資産を増やすには向かない
ファンディーノを始めとする未公開株投資では、1社あたりに投資できる最大投資額は50万円までと金融商品取引法で義務付けられています。
これは損失を限定する上では大きなメリットになりますが、資産を大きく増やす上ではデメリットになると言わざるを得ません。株式投資や仮想通貨投資では数千万円から数億円の資産を動かすことも可能であり、投資資産が多い投資家にとっては、未公開株投資をする必要はありません。
例えば、50万円投資して運良く10倍になったとしても500万円ですが、これは5000万円の資産がある人が株式市場で運用して10%の利益を得た場合と同じです。
また、未公開株はIPO・M&Aに至らなければ現金化することはできませんが、株式市場で流動性のある銘柄で運用すればいつでも現金化することが可能です。
資産が一定額以上ある人にとっては、最大50万円に限定されている未公開株投資にはそれほど旨味がないと言えます。
元本の保証がなく、配当金の支払いがされない場合がある
多くの金融サービスには元本保証がされますが、ファンディーノでは元本が保証されません。投資先の未公開企業が倒産した場合は、未公開株式は紙くず同然となり、投資額がそのままマイナスとなってしまいます。
また、未公開株の多くは業績が不安定なベンチャー企業です。ベンチャー企業は財務状況が厳しい場合が多く、配当金が支払われないケースが多々あります。たとえプロの投資家が出資している企業であっても、IPOやM&Aに至らずに倒産してしまう企業は数多くあります。
未公開株投資はIPOやM&Aに至れば大きなリターンが期待できますが、倒産リスクや配当金がないなど数多くのリスクを抱えている投資であることを認識した上で行うようにしましょう。
ハイリスクな投資である
ベンチャー企業の生存率について、創業後5年間の生存率は15.0%、10年後生存率は6.3%、20年後生存率は0.3%という非常に厳しい統計データが出ています。
更にIPOやM&Aに辿り着ける企業となると、もはや宝くじに当たるような天文学的な確率であると言えるでしょう。
残念ながら、未公開株投資は勝率が高い投資であるとは言えません。もちろん当たれば莫大なリターンが期待できますが、基本的には外れると思った方がいいです。
そのため、未公開株への投資は分散投資が基本になると思われます。例えば、10社のベンチャー企業に50万円ずつ投資して、9社は失敗するも、1社は20倍になった場合は、トータルで550万円の利益になります。
未公開株投資からハイリスク要素を取り除くことは絶対にできません。ハイリスクであることを受け入れた上で対策を取っていくようにしましょう。
ファンディーノのキャンペーン情報
現在の所、ファンディーノの口座開設キャンペーンや入金・取引キャンペーンなどは行われていないようです。このようなキャンペーンが行われていないということは、株式型クラウドファンディングは、まだ広く表に出てきていない情報であるということでもあります。
キャンペーン情報が広く行われていると、アフィリエイト目的のブログやSNSなどで広く宣伝されてしまい、IPO投資のように高倍率案件になってしまうことが懸念されます。
株式型クラウドファンディングの人気が高まらない内に、早めの口座開設を済ませておくことを推奨いたします。
SNSでのファンディーノの評判
結局この段階の企業を評価するのって素人には難しいですよね。不確定要素が多い過ぎます…今回は設立して長いので安定感ありますね!最小口数で投資しました。ファンディーノの投資がとまらない…
— クロノ@投資家 (@chrono_investor) August 29, 2018
ファンディーノってガンガン新規案件が出てくるから「審査緩いのかな??」と思ってたんですが全然そんなことなかったです!
調達できるのはほんの一握りだということがわかりましたΣ(・□・;)— メカ/kurakatsu (@ipomechanic) August 5, 2018
ファンディーノの出資募集ページって本当に見やすいしかっこいい
デザイナーさん優秀やな
ビジネスモデルを説明するのには下記が使われている
ビジネスモデル図解ツールキット(無料配布)https://t.co/uGcL6OKJ16— 小山内 誠 (@OsanaiMakoto) July 21, 2018