目次
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングを簡単に説明すると、お金を貸したい人(企業)と、お金を必要としている人(企業)の橋渡しを行うインターネットサービスです。
創業や事業拡大等で一定の資金を必要としている事業主が、ソーシャルレンディング事業者に融資希望の申請を行います。するとソーシャルレンディング事業者は、申請された案件の将来性、リスク、事業主自体の信用度を細かく審査します。
この事業主であればお金を融資しても無事に返済される可能性が高い、と判断された事業案件のみ、投資希望者に対して公開されます。
投資を希望する人は、公開された案件の中から好きなものを選択し、ソーシャルレンディング事業者に対して投資を行います。
そして、ソーシャルレンディング事業者は、投資者から預かったお金を事業主に渡し、事業主は事業を展開。融資して貰ったお礼に毎月利子をソーシャルレンディング事業者に返済し、その中から手数料を引いたお金が投資者に利益配当される仕組みです。
資産を増やしたい人が事業資金を集めたい人に投資し、無事事業が成功したあかつきには、利子を含めて投資した資金を返済して貰う。貸手と借手の両者が共にハッピーになれるサービスとして、近年非常に人気を集めています。
TATERU FUNDING(タテルファンディング)概要
社名 | 株式会社TATERU |
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所在地 |
〒150-0001
東京都渋谷区神宮前1-5-8-20F / 21F(受付21F) |
代表者名 | 古木 大咲 |
設立日 | 2006年1月23日 |
資本金
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72億72百万円
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上場証券取引所
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東京証券取引所 市場第一部
(証券コード1435) |
子会社
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株式会社 Robot Home(IoT事業)
株式会社 TATERU bnb(民泊事業) 株式会社 TATERU Funding(クラウドファンディング事業) 株式会社 インベストオンライン(アパートプラットフォーム事業) |
免許
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建設業許可番号 国土交通大臣許可(般-26)第23374号
宅建業免許番号 国土交通大臣(3)第7533号 不動産特定共同事業許可番号 東京都知事 第100号 |
TATERU FUNDING(タテルファンディング)の財務状況
会員数
応募数・応募金額推移
売上・利益推移
タテルファンディング単体では非公開
TATERU FUNDING(タテルファンディング)代表者の経歴
高校を1年で中退し、アルバイト生活を経て21歳のときに三和エステート(株)へ入社
2006年に株式会社TATERU(旧インベスターズクラウド)を設立、代表取締役に就任
2015年12月に東証マザーズへ上場を果たし、16年12月には東証一部へ市場変更
TATERU FUNDING(タテルファンディング)を利用するのにおすすめな人
- 東証1部上場企業
- 利回りは低め
- 途中解約ができる!
タテルファンディングの特長は上記の通りです。利回り自体は約5%なので、ソーシャルレンディング事業者の中では低いといえます。(業界の平均利回りは約8%)
しかし、タテルファンディングのメリットは長期投資に向いていることです。
なんといっても東証1部上場企業なので、安心して資金を預けられます。
そして、一番のポイントは途中解約できるということ!急に資金が必要な時でも解約すれば、いつでも資金を引き揚げることができます。他のソーシャルレンディング事業者は、解約できないところがほとんどなので、非常に投資家に優しい事業者といえます。
このような点からみて、
- リスクをとりたくない人
このような人におすすめできます。反対に利回り重視の人は向いていないので、辞めたほうがいいでしょう。
TATERU FUNDING(タテルファンディング)の利回り情報
平均利回りは4.65%です。案件の一覧を見ても、4.6%~5.0%の利回りが多く、ずば抜けて高い利回りの案件は見当たりません。ソーシャルレンディング事業者全体では約8.0%なので、タテルファンディングの利回りは低めであるといえます。
現在の募集案件の想定利回り
過去の実績利回り
※この会社がタテルファンディングとなります。
元本割れや貸し倒れはない?
2018年8月現在は一切発生していません。
TATERU FUNDING(タテルファンディング)の投資応募状況
TATERU FUNDING(タテルファンディング)の主な取り扱い案件
タテルファンディングの大きな特長は、不動産案件に特化していることです。しかも、デザイナーズ物件ばかり扱うというこだわりっぷり!
ファンド名は「キャピタル重視型○○号TATERUAPファンド」という案件です。
デザイナーズ物件の建築や運用目的で資金を集めて、その売却益などを分配する仕組みになっています。現在はデザイナーズ物件中心に扱っていますが、今後は海外不動産や民泊なども扱う可能性があるとのこと。期待したいところですね。
運用期間は、短期案件が多く3ヶ月が中心です。現在までに募集した案件の中では、長くても5ヶ月以上の運用期間の案件はありません。
TATERU FUNDING(タテルファンディング)の特徴
TATERU FUNDING(タテルファンディング)のメリット
東証一部上場企業が運営
タテルファンディングは、元インベスターズクラウドという名前でした。2015年には東証マザーズに上場し、2016年に東証一部に上場を果たしています。そして、2018年4月にタテルファンディングと名前を変更しました。
タテルファンディングは、東証一部上場企業なので、信頼性や実績が充分です。また、決算情報や財務情報を開示しているので、非常に透明性があって良いと思います。経営が危ない時は資金を早く引き上げるといったこともできるでしょう。
そのような心配は当分ありませんが、情報の透明性や信頼性においてもタテルファンディングは申し分ない企業なので、比較的安心して運用することができます。
案件の途中解約できる
他のソーシャルレンディングにはない特長ですが、なんと途中解約を受け付けています!急に資金が必要になった時でも、元本が全て戻ってくるので安心です。
とりあえず気になる案件があるなら、気軽に投資してもいいでしょう!ですが、分配金はうけとることはできません。こればかりは仕方がないですね。
案件を購入が先で、入金が後
通常であれば、投資口座に入金してからファンドを購入します。ですが、タテルファンディングはファンドを購入してから、申し込んだ金額分を払い込みます。そのため、余分な資金を投資口座に入金する必要がありません。
資金を無駄なく運用したい人にはメリットといえるのではないでしょうか。
投資先の案件情報が開示されている
TATERU Fundingの投資案件先の情報が開示されているので、投資先が具体的にわかります。
他社のソーシャルレンディング投資だと投資先がわかりません。これは「匿名組合契約」によるもので、情報を開示してはいけないというルールとなります。しかし、同社の場合は仕組みが違うため公開されています。
組成された匿名組合などのファンドを通じて不動産物件を購入し、そこから得られる家賃収入などを分配金として投資家に支払います。ソーシャルレンディングサービス企業を信じるしかありませんでしたが、TATERU Fundingだと具体的な物件を知ることができます。
TATERU FUNDING(タテルファンディング)のデメリット
利回りが低め
タテルファンディングの平均利回りは4.65%です。ファンド一覧をみても、10%となるような高利回りの案件は見当たりません。
業界平均の約8.0%と比べると、利回りの低さがハッキリしています。同じ不動産関連のソーシャルレンディング事業者の平均利回りと比べるとどうでしょう。
- オーナーズブック…4.83%
- ガイアファンディング…9.61%
ガイアファンディングは海外の不動産中心なので、利回りが高いのは仕方がないとしても、同じ国内の不動産案件を中心に扱うオーナーズブックよりも利回りが低いです。
そのため、利回り重視で運用する人にはあまりおすすめできない事業者です。
案件が少ない
タテルファンディングのファンド一覧を見ても、案件の数が少ないです。そのため、投資したくても投資できない!という状況が続きます。
月で3件~5件ぐらいの案件の数でしょうか。さらに人気があるので、すぐに募集が打ち切られてしまうのです。案件の募集開始を逃さないようにしたいところです。
不動産評価額の変動リスク
不動産関連を扱うソーシャルレンディング事業者である以上、考えておかなければならないリスクです。
- 自然災害や火災などによる不動産の損壊
- 空室率が増加や賃料の下落
- 不動産市場の影響
このような要因により、元本に影響を与える可能性は常に考慮しておきたいところです。一応ですが、30%までの下落であれば保証してくれますが、それ以上下がることも考えておいてください。
同社社員によるデータ改善問題
メールがきて、びっくりしましたが、案件の融資を通すために顧客の預り資産を多く銀行へ報告していたようです。ぼくたちユーザーが被害を被ったわけではありませんが、ソーシャルレンディングの市場整備のためにも、真摯に取り組んでいただきたいところ…!
SNSでのTATERU FUNDING(タテルファンディング)の評判
おっ!応募したタテルファンディングから契約書が届いた。
他のソーシャルレンディングとはちょっと違って応募した後に紙ベースの契約書が届いてそれを交わして出資額を振込むみたい💴 pic.twitter.com/8xrTNKiXPX
— あっきん@元公務員トレーダー (@_akkin_nara) 2018年5月17日
ありがとうございます。タテルファンディングは手1時間金利ながら安全性には期待しています。色んな角度から評価がされればいいなと思います(^_^)
— クロノ@投資家 (@chrono_investor) 2018年4月29日
久しぶりのTATERU fundingに応募。4件同時募集なので、貧弱回線でも滑り込めました。
— りきちろ (@riki_chiro) 2018年5月16日
書類が到着してから同意書に記入して投資する仕組みになっています。他のソーシャルレンディング事業者ではクリックするとすぐに投資できるので、タテルファンディングの仕組みは面倒に感じるかもしれません。
しかし、書類だけでなく、DVDも同封して投資先の説明を詳しく把握できるようにしています。きっちり投資先を把握して投資できるという点では、タテルファンディングは他の事業者よりも優れているといえます。安全性は1番ではないでしょうか。
また、案件は人気がありますが、下の方も言われているように、複数案件を同時に募集するので、締め切られる心配は少ないです。あまりに応募が遅いとすぐに締め切られますが。