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IPOはなぜ当たらないのか?
個人投資家の間で、IPO投資が大きな注目を集めています。
特に、2018年4月に新規上場した人工知能ベンチャーの【4382】HEROZは、公募価格が4,500円に対して、初値は49,000円と11倍となり、多くの億り人を輩出したことで知られます。運良くHEROZのIPO公募に当たった個人投資家は、最低でも45万円がわずか一晩で490万円になってしまったのです。
この他にも、家計簿アプリを手掛ける【3994】マネーフォワードは約2倍、フリマアプリを手掛ける【4385】メルカリは約1.7倍になるなど、IPO投資で一攫千金を手にした投資家は少なくありません。
IPO投資は、この1年間で80%以上の高勝率の投資手法となっています。それでいて得られる利益も大きく、ローリスク・ハイリターンの投資として大きな注目を集めています。
しかし、IPO投資はローリスク・ハイリターンの投資法だという情報が一般にも広く知られてきていることから、IPOに応募して当たる確率はどんどん低くなっています。
今回は、IPOに当たる確率を少しでも高めるテクニックを紹介していきます。
IPOを当選する確率を上げる裏技
IPO当選するテクニック1:証券口座を複数開設する
IPOの応募確率を上げるには、単純に応募数を増やすことが重要になります。
そのためにできることとしては、より多くの証券口座を開設して、全ての証券口座でIPOに応募することです。例えば、5つの証券口座から応募すれば、1つの証券口座から応募するのに比べて、当選確率は5倍になります。
証券口座を複数開設するとなると抵抗を感じるかもしれませんが、証券口座の開設は昔ほど敷居が高くありません。簡単な個人情報を入力し、運転免許証などの画像をアップロードするだけですぐに終わります。
ほとんどの証券会社が自動審査でチェックしているため、電話審査なども一切ありません。また、口座手数料も一切掛からないため、証券口座を開設しておくデメリットは一切ありません。
現在、IPO投資は個人投資家の間で大きく注目されています。そのため、複数の証券口座を開いてIPOに複数応募するというのは、IPO投資を成功させるためには最低限の準備となります。
誰でも簡単にできることですので、この機会に未開設だった証券口座を開設してみましょう!
おすすめのIPO向け証券会社一覧
※「口座数」は概算、「IPO抽選方法」は〔完全平等抽選=機械による1人1票抽選〕と〔完全抽選=機械による抽選だが資金力に左右される〕に分かれる。
※大和証券の口座数は2018年1月時点のもの
(2018年5月現在)
IPO当選するテクニック2:家族口座を開設する
自分一人で証券口座を10口座開設して応募するのと、家族5人で証券口座を10口座開設して応募するのとでは、当選確率に5倍の差が出てきます。
現在は、未成年であっても、親権者が口座を開設している場合に口座を開設できる証券会社が多くなっています。「子どもの証券口座を勝手に開設しても大丈夫だろうか……」と、不安になるかもしれませんが、これからの「人生100年時代」には運用や投資は必要なスキルになります。
子どもの証券口座を開設しておけば、成長したときに証券口座をそのまま委ねることができます。「人生100年時代」に備えて子どもの証券口座を開設しておくのは、銀行口座を開設して学資資金を貯めておく行為と何ら変わりません。
また、祖父母の口座まで開設して応募すれば、当選確率は更に上昇します。ただ、祖父母世帯の口座まで開設する場合は、後々問題にならないように確認を取っておきましょう。
この機会に、家族全員分の証券口座を開設しておきましょう!
IPO当選するテクニック3:主幹事証券会社から応募する
投資資金が少ない場合は、全ての証券口座でIPO投資に応募することは難しくなってしまいます。その場合は、少しでも当選確率を上げるために、主幹事証券会社の証券口座に絞って応募するようにしましょう。
主幹事証券会社とは、IPOを行う企業の上場の準備を行う証券会社のことで、その企業のIPO株を優先的に多く売り出すことができます。
どの程度、優先的に割り当てられるのかというと、副幹事証券や幹事証券の10~20倍程度と言われています。具体的には、IPO銘柄によってやや幅はありますが、主幹事証券に80~90%、副幹事証券に3~7%、幹事証券には1~2%程度が割り当てられると言われています。
目当てのIPO株があったら、その企業の主幹事証券会社は必ず確認しておきましょう。例えば、多くの億り人を生んだHEROZの主幹事証券会社はSMBC日興証券で、メルカリは大和証券と三菱UFJモルガン・スタンレー証券が共同主幹事でした。
資金が少ない場合のIPO投資戦略としては、家族全員分の主幹事証券会社の口座で応募するようにすることをおすすめします。
IPO当選するテクニック4:場合によっては副幹事証券や口座が少ない証券会社から応募する
野村證券のような大手証券会社が主幹事になると、個人投資家にはほとんど割り当てられず、大部分を金融機関や大口投資家に回してしまうという事情があります。
これはIPO投資で一攫千金を狙う個人投資家にとってはやや耳の痛い話になりますが、個人投資家に多くを割り当ててしまうと、新規上場と同時に売られてしまうことが多くなってしまいます。そうなると健全な価格形成ができず、主幹事証券の責任になってしまいます。主幹事証券が金融機関や大口投資家にIPO株の大部分を割り当てるのは、仕方のない側面もあるのです。
そのため、野村證券のような大手証券会社が主幹事になった場合は、主幹事に次いでIPO株が割り当てられる副幹事証券で応募することをおすすめします。
また、主幹事証券は当たりやすいという情報は既に多くの投資家に広まっていることから、応募が殺到し激戦になることが予測されます。
個人投資家の行動を逆張りして、敢えて主幹事証券ではなく、ライバルが少ない副幹事証券から申し込むのも有効な戦略です。
IPO当選するテクニック5:時間差を利用して複数応募する
資金が少ない場合に活用できるテクニックがもう一つあります。
それは、抽選の時間差を利用して口座間の資金を移動させて、別の証券会社で抽選に2回参加する方法です。
多くの証券会社では、IPOの抽選を行ってから申し込みをするのが一般的ですが、申し込みを行った後に抽選をする後期抽選型の証券会社があります。
つまり、先に抽選を行う証券会社で落選しても、その後に抽選する証券会社に資金を移せば、2回抽選に参加できるのです。
まずは主幹事証券や副幹事証券の口座で応募して、外れたら資金を移動して、後期抽選型の証券会社で再度応募すればまだ可能性があるわけです。
後期抽選型の証券会社には、松井証券、楽天証券、カブドットコム証券、GMOクリック証券の4社があります。特に、カブドットコム証券は幹事証券になることが多く、おすすめの証券の会社です。
IPO投資の当選確率を最大限に上げるためにも、この4社の証券口座は必ず家族分開設しておきましょう!
当たらない場合はセカンダリー投資もアリなのか検証
これまで紹介してきたIPO株の当選確率を上げるテクニックを全て使っても、人気のIPO株の当選を勝ち取るのは容易ではないのが現実です。
メルカリやHEROZなどで、多くの個人投資家にIPO投資は勝率が高く利益も大きいローリスク・ハイリターンの投資法であるという情報が広まっているため、IPOの抽選は激戦となっています。
では、目当てのIPO株に当たらなかった場合は、セカンダリー投資をすべきなのでしょうか?安易なセカンダリー投資はおすすめできません。
不人気で誰でも買えるようなIPO株は、初値価格が公募価格の半分以下になる場合すらもあり得ます。IPO株に当たらなかった腹いせに不人気のIPO株にセカンダリー投資してしまうと、一晩で資金が半分になってしまうリスクも十分にあるのです。
新規上場と同時にその株を買うようなセカンダリー投資は絶対にやめておきましょう。新規上場と同時に株を売ってしまう個人投資家が多いため、IPO銘柄は上場後に大きな売り圧力に晒されます。上場時に高値を付けて、その後は暴落し、安値圏で停滞し続ける銘柄も少なくありません。
例えば、多くの億り人を生み出したHEROZは、4月24日の上場時に付けた高値49,650円から7月27日終値には20,500円まで暴落しており、3ヶ月で半値以下となっています。
IPO株に当たらなかった場合には、未公開株の購入がおすすめです!
IPOが当たらない場合は未公開株の購入がおすすめ
未公開株は危険でないの?
業者は実在する証券会社を騙り、「あなたの所に、○○社の未公開株に関する書類が届いていませんか?書類が届いたら、当社に連絡してください。購入価格より高く買い取りいたします」といった連絡がきます。
後日、実在する別の証券会社からも同じ内容の連絡が届き、証券会社各社で同じことをしているものと信じ込ませてきます。そして、○○社から未公開株に関する書類が届き(もちろん、業者が送ってきたものです)、証券会社に転売して利益を得ようと考えて、未公開株の購入を申し込み、証券会社に購入代金を支払ってしまいました。
しかし、その後、○○社とも証券会社とも連絡不能に……。
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