目次
ソーシャルレンディングとは
ソーシャルレンディングを簡単に説明すると、お金を貸したい人(企業)と、お金を必要としている人(企業)の橋渡しを行うインターネットサービスです。
創業や事業拡大等で一定の資金を必要としている事業主が、ソーシャルレンディング事業者に融資希望の申請を行います。するとソーシャルレンディング事業者は、申請された案件の将来性、リスク、事業主自体の信用度を細かく審査します。
この事業主であればお金を融資しても無事に返済される可能性が高い、と判断された事業案件のみ、投資希望者に対して公開されます。
投資を希望する人は、公開された案件の中から好きなものを選択し、ソーシャルレンディング事業者に対して投資を行います。
そして、ソーシャルレンディング事業者は、投資者から預かったお金を事業主に渡し、事業主は事業を展開。融資して貰ったお礼に毎月利子をソーシャルレンディング事業者に返済し、その中から手数料を引いたお金が投資者に利益配当される仕組みです。
資産を増やしたい人が事業資金を集めたい人に投資し、無事事業が成功したあかつきには、利子を含めて投資した資金を返済して貰う。貸手と借手の両者が共にハッピーになれるサービスとして、近年非常に人気を集めています。
SBIソーシャルレンディング概要
商号 | SBIソーシャルレンディング株式会社 |
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本社所在地 | 東京都港区六本木1-6-1 泉ガーデンタワー13F |
事業内容 | ソーシャルレンディングサービスにおける出資募集業務、貸金業務 |
設立 | 平成20年1月24日 |
役員構成 | 代表取締役 織田 貴行 取締役 渡部 一貴 取締役 佐藤 聡 監査役 阿部 純一郎 |
株主 | SBI FinTech Solutions株式会社(100%) |
金融商品取引業 | 関東財務局長(金商)第2663号 |
金融商品取引業協会 | 一般社団法人 第二種金融商品取引業協会 |
貸金業登録番号 | 東京都知事(3)第31360号 |
日本貸金業協会会員 | 第005783号 |
SBIソーシャルレンディングの財務状況
会員数
応募数・応募金額推移
売上・利益推移
SBIソーシャルレンディングの代表者経歴
1953年11月 | 昭和28年11月14日生まれ |
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1977年4月 | 野村證券入社 |
1998年6月 | ソフトバンク入社 |
1998年10月 | 大澤証券(現SBI証券)取締役 |
2000年10月 | SBIフューチャーズ 営業本部長 |
2002年6月 | SBIフューチャーズ 副社長 |
2003年3月 | SBIフューチャーズ 社長(2010年にSBI証券と合併) |
2008年1月 | SBIソーシャルレンディング 社長 |
SBIソーシャルレンディングを利用するのにおすすめな人
- 大手SBIグループが運営に信頼している方
- 業界2位の応募金額で安心して投資したい方
- 業界平均より低い利回りでも安心を優先したい方
以上がSBIソーシャルレンディングの強みです。大手SBIグループが運営しているだけあって信頼性抜群!
運営会社が破綻するリスクは極めて低いので、安心して資産運用ができますね。リスクを抑えて運営したい人にはおすすめの事業者です。
利回りという点では、他の事業者と比べて見劣りします。業界平均で約8%に対してSBIは約4%です。ただ、平均が高くなっている理由として、近年参戦してきた新たな事業者が高利回り案件を多く取り扱っているからとも考えらえます。
いずれにしても、SBIは利回りが低いので、高利回りを求めている人には物足りないでしょう。しかし、高利回りであればあるほど、リスクは高いものです。
SBIの案件は利回りが低めということはリスクも低いため、安定した資産運用ができるということにもなります。
そう考えるとSBIは、長期にわたり安定した資産運用を考えている人におすすめの事業者です。
SBIソーシャルレンディングの利回りについて
SBIでは複数の種類に分けられています。
SBISL不動産担保ローン | 3.2%~4.7% |
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カンボジア技能支援ローンファンド | 10.0% |
不動産メガソーラーブリッジローンファンド | 7.0% |
不動産バイヤーズローンファンド | 6.5% |
となっています。
業界平均の利回りは約8.0%。平均と比べると、SBIの利回りは若干低めになります。
カンボジア技能支援ローンファンドであれば10.0%の高利回りですが、資金の借り手が法人ではなくカンボジア実習生です。
これだけみると高利回りなので飛びつきたくなりますが、ハイリスクハイリターンの案件でもあるので注意しましょう。
SBIソーシャルレンディングの運用実績について
デフォルト案件は0で、しっかりと貸付が回収できていることが伺えます。カンボジア技能実習生の案件が延滞中は少し気がかりではありますが、こちら利回り10%の案件でハイリスク・ハイリターンといったところでしょうか。
SBIソーシャルレンディングの手数料について
SBIでかかる手数料は2つ。
- 投資口座への振込手数料
- 管理手数料
SBIでは投資案件を決定してから入金します。
案件決定後に送られてくるメール(SBIのメールボックス)に記載の銀行口座に振込みます。その時にかかる振込手数料は、こちらで負担します。各銀行によって手数料に違いがあるので確認してください。
参考までに、ジャパンネット銀行からであれば、3万円未満の振込手数料は172円です。
もう1つの管理手数料について。
投資案件での分配金に対して、SBIが管理手数料を徴収します。案件によって違いがありますが、約1.0%といった金額です。
例えば、管理手数料が1.0%の場合で利回りが7.0%案件であれば、分配される利回りは6.0%になります。
他にかかる手数料はありません。販売手数料、登録してある銀行口座への送金手数料も無料です。
SBIソーシャルレンディングの最低投資金額について
最低投資金額は1万円以上です。全ての案件に投資することができます。
ただ、入金時にかかる振込手数料は、こちらの負担です。そちらと合わせた金額が最低投資金額になります。
SBIソーシャルレンディングの主な取り扱い案件
SBISL不動産担保ローン | 不動産を担保にローン事業を行う事業者に貸し付けを行います。SBIの中で一番実績があるローンといえばこちらです。 リスクは少なめなので、利回りも約3%といったように高くありません。 |
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カンボジア技能支援ローンファンド | 日本で働くカンボジア実習生に貸し付けを行うファンドです。 利回りが約10.0%という高利回り! ですが、資金の借り手が実習生であるため、デフォルトのリスクも高いと思われます。 また、多くの資金が殺到するため、ロールオーバーが起きやすいです。 |
不動産メガソーラーブリッジローンファンド | 太陽光発電事業者向けに資金を貸し付けます。利回りも高く約7.0%です。 |
不動産バイヤーズローンファンド | 不動産の売買を行う事業者に資金を貸し付けます。こちらの利回りは高く約6.0%です。 |
現在はこの4つが主流な投資案件です。
今後も新しいローンファンドが増えていく予定と公式でアナウンスされています。
SBI独自の仕組みで、募集金額を上回る金額が集まった場合、その余剰資金を次の募集に自動で投資することです。ロールオーバーが頻繁に起きると、なかなか投資されずに1年間ほったらかしになるリスクもあります。
もちろん返金されてきますが、結局投資されずに利回りを受け取れないというリスクもあるので注意しましょう。
SBIソーシャルレンディングのメリット
キャンペーンを行っている!
SBIでは定期的にキャンペーンを行っており、ポイント還元をしております。
例えば「デビュー応援キャンペーン」は、新規で投資家登録した人に10分の1の確率で10,000ポイントが当たるというキャンペーンです。
他にも「スタートキャンペーン」では、投資家登録した人全員に2,000ポイントが当たります。
ポイントはSBIポイントで受け取ることができ、買い物に使用したり、現金に交換したり、といった使い道があります。
現金に交換すると1P=0.8円となり、レートが悪くなってしまうのが難点です。しかし、Tポイントに交換する場合は、1P=1円で交換できます。また、楽天市場などではポイントを使って買い物もできます。
キャンペーンを行っているときは非常にお得なので、これを機に登録したいところです。
高利回り商品がある
SBIで扱っている案件は種類が豊富。
- SBISL不動産担保ローン
- カンボジア技能支援ローンファンド
- 不動産メガソーラーブリッジローンファンド
- 不動産バイヤーズローンファンド
一番上のローンは利回りが低いですが、カンボジア技能支援やソーラー事業への投資は高利回りになっています。
この2つの案件の利回りで約7.0%~約10.0%です!
かなりの高利回り案件なので、少しでも高い利回りで運用したい人は、積極的に投資してみてはいかがでしょうか。
出金手数料がかからない
投資額が少額の人にとっては嬉しいメリットではないでしょうか。
ソーシャルレンディングで得られる分配金は投資家口座に入金されます。そこから自分の手元に戻したい場合は、登録した銀行口座に一度払い戻しという手続きをしなければなりません。(出金手続きともいいます)
この時、他社であれば約300円+消費税分かかります。または各銀行による手数料のいずれかの料金がかかります。
となると、少額で投資した場合の分配金であれば、出金手数料でほぼ0円になってしまうので引き出すことができません。
SBIはこのような出金手数料を無料にしています。このおかげで、分配金を毎回手元で受け取ることができます。大きな金額を運用している人にとっては気づかないことですが、少額の人にとって使いやすく、利用したくなるメリットです。
入金が後にできる
SBIは投資案件に申し込んでから入金します。
そのため、無駄な入金手続きを省くことができ、入金手数料を抑えることができます。
管理手数料が明確に表示されている
SBIは管理手数料という項目があります。
分配金から約1.0%ほど引かれて投資家に手渡されます。この管理手数料、他社ではとられない所がほとんどです。
しかし、実際には他社でも管理手数料は引かれて分配されています。
例えばmaneoであれば、募集時に利回りを7%とし、貸し手に10%で資金を貸します。返済時に3%をmaneoの収益として残りを投資家に分配する形をとっています。
というわけで、実際には記載されていないだけで、案件ごとにきっちり管理手数料をとっているわけです。
SBIはこの管理手数料を明確に公表しています。しかも、約1.0%なのでかなり安いです。
一見、管理手数料取られるので損をしてしまうように見えますが、SBIはかなりお得に取引できるようにしてくれています。
大手SBIグループである
名前からもわかるように、大手SBIグループが運営しているので、信頼性が抜群です。
特にソーシャルレンディング事業者は、運営する側が倒産するリスクもあるので、そのような心配がないといえます。
安心して投資できますね。
SBIソーシャルレンディングのデメリット
若干利回りが低い
ソーシャルレンディング事業者の平均利回りは、約8.0%です。
一方、SBIの平均利回りは約3%となっています。実際に案件をみてみると、4%前後の案件が多いです。
利回りの低い案件は物足りなく感じますが、リスクが少ないともいえます。
高利回りを狙いたい人であればカンボジア技能支援ローンといった10%もある案件も用意されています。
ロールオーバーという仕組み
便利な面もありますが、リスクにもなる仕組みです。
ロールオーバーは募集金額以上に集まった場合、余剰資金を次の募集に繰り越す、という仕組みです。自動的に投資してくれるので便利な面もあるのですが、人気の案件には常にロールオーバーが発生してしまうというデメリットがあります。
高利回りの案件である「カンボジア技能支援ローン」ではロールオーバーが頻繁に起きてしまい、なかなか投資することができない状態が長く続きます。
1年間ロールオーバーが続くと、投資できない期間が長く続くため分配金を受け取る機会が減ってしまいます。
資金は返却されるので損はありませんが、このように機会損失に繋がってしまうリスクもあるのがロールオーバーです。
SBIソーシャルレンディングの評判
SBIソーシャルレンディングは年率3.4%くらいの利益でてます。
時間をかける投資は安定しててはいいですね〜。— けーてぃ (@tako08120812) February 27, 2018
https://twitter.com/ichioku777/status/933277587513552896
60万程、maneoからSBIに資金移動させた
ソーシャルレンディングはmaneoしかやってなかったから#maneo #SBIソーシャルレンディング
— かず@自由人 (@shige_kazu32) August 5, 2018
ソーシャルレンディングで高利回り案件でこういうケースがあるということでシェア。
SBIソーシャルレンディングの高利回り案件が何度もロールオーバーしたので解約した https://t.co/lhieqdI4NW
— satoshi@非IT系プログラマ (@satoshiU71) August 2, 2018
maneoに続きSBIソーシャルレンディングの不動産バイヤーズファンド16号〜22号で延滞発生
現在担保不動産の競売手続きを進めることを検討中
なお都内の物件だが匿名組合につき不動産の中身は不明、競売でどれほど目減りするかが見もの pic.twitter.com/uoUe4iBYIz— ウハウハ (@ultladeep) July 11, 2018
利益が出ている一方、ロールオーバーが発生したり、遅延したりなどとちょっと気になることが多いですね、、、